月の夜に降る雪

――詞華集 日々の営みの中で さまざまにうつろう 心模様です――
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感情的な夜

夜、ごみを持って外に出る。
明日は燃えるごみの日で、忘れてしまいそうだからと、外に出る。

夜空と建物の壁、地面。

何の変哲もない日曜の夜の景色。

この世のどこにも、もういない。
この場にもいないけど、ここ以外のどこにも、やっぱりいない。

何の変哲もない日常に、突然湧き上がる喪失感。

痛みをどのくらい人に話しますか?

言葉を尽くしても、その人の悲しみはその人にしかわからない。

それがわかっているから、いつまでも悲しんでいないで、
前を向いてけなげに生きているところを見せる。

そうでしょう?

無用な叱咤激励を遠ざけるために。
わかったふりのひとりよがりな鼓舞をかわすために。

今でも突然襲ってくる痛みを、誰にも言えないでしょう?

今までも言われてきたことを、また言われるだけだから。

みんなそうよ、みんな誰かしら喪ってるのよ、あなたはいいほうなのよ。

いつまでもそんなじゃダメよ、私だってあのときはつらかったわ。

あるいは話しても伝わっていないと悟らされる言葉が返ってくる。

それで思い知らされる。
伝わってない、わかってもらえない、受け入れてもらってない。

言わないで、心を閉ざしておいたほうが、楽だから。

誰にも話しません......


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