月の夜に降る雪

――詞華集 日々の営みの中で さまざまにうつろう 心模様です――
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新年のご挨拶

そういえばいつも、年のはじめには、
年のはじめを意識したものを用意していたと思い出す。

新しい太陽に照らされたまっさらなときも、
ほかのすべてが新しくても、どうしても自分は闇を見ているときも、
どちらのときもあったけれど。

今年は何も感じない。

わたしは今、期間限定のゆるやかな時を過ごしていて、
それはきっともう少し続く。
許された期限までは、ほかの心配事も現実にならずに済むだろう。
――未来は何ひとつ予測できないものだとしても。

だから何も感じない。

わたしは今、時の外に半分出ているから。

クリスマスも、新年も、わたしの脇をすり抜けてゆく。

否応なくわずかな仕事はしなければならないけれど、
完全に時の外に出ることはできないけれど、

古い年も新しい年も、わたしをかすめて通り過ぎる。


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