月の夜に降る雪

――詞華集 日々の営みの中で さまざまにうつろう 心模様です――
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不安の闇

不安は涙も出ない。
悲しみのように浄化されることがない。

押し寄せる絶望の闇に、ただ慄えるだけ。
あるいは焦燥の冷気に、肌が粟立つだけ。

不安は薄れもしない。
波のように何度でも返しては寄せる。


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太陽

日の光は偉大だ。

暗い恐怖が押し寄せてくるのは、たいてい深夜だ。
黒い不安がわきあがってくるのは、たいてい深夜だ。

明け方を迎える前の闇の中だ。

くもり空の日でも、カーテンを開けて日の光が見えると救われる。
――ああ、そうか、薄暗い部屋にいたからだ。

日の光が脳を操って落ち着かせる。
――不安の種そのものは残っていても。

日の光は偉大だ。

だから人は眠りに落ちるまでは明るさを求める。
電気をつけておこうとする。あるいはテレビを。

夜が明けて日の光が射してくるまで。


人は聞きたいように聞く

人は聞きたいように聞く。

そんなこと言ってないのに。
そんな意味じゃないのに。

人は聞きたいように聞く。

それはもう仕方ない。

それが人の定めだから。

もし、相手の言うことを、
相手が言いたい意味のままに、聞けるという人がいるのなら、

それはお気の毒。

自分の話はすり替えられてしまうのに、
相手の話は分かっちゃう。

それはまったくお気の毒。


今日は耳に心地よい言葉を

今日は耳に心地よい言葉を。
きつい真実は必要ない。厳しい指摘は欲しくない。

今日は心が温まる結末を。
悲しい終わりはおことわり。涙も痛みもNo, Thank you。

今日は慰めを、癒しを、和みを。
ほほえましい物語、ハートウォーミングストーリー、
陽だまりのように暖かく、ぼうっとして、心休まるものだけを。

今日も明日もあさっても。

もうわたしは何も知りたくない。
もうわたしは何も考えたくない。

ずっと幸せでいられるって幻想に囲まれていたい。
現実を忘れていたい、ファンタジーに包まれていたい。

今日も。
明日も、あさっても。


今朝、夢を見ていた。

わたしが祖母に何か言ったら、祖母が反論していた。

こういう夢は、起きてから何か穴が空いたような気分になる。
もういない、もう会えない人が出てくる夢。

父の夢を見ることもある。

――どうか夫や妹のこういう夢は見なくてすみますように。


アニバーサリー

今日はわたしにとってアニバーサリー。
だからって、何かいいことがあるわけでもない。

何かいいことを起こそうと準備するわけでもない。

昔は先を見やると果てがかすんで見えたけど、
今は後ろを振り返ると始まりがかすんで見えるほど。

行く末より来し方のほうが長くなって、
夢よりも思い出ばかりが心を占める。


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